最近、AIを使って宿題をしている子がふえてきました。とくにChatGPT(チャットジーピーティー)は、質問にこたえたり、作文のアイデアを出してくれたりする便利なツールです。でも、使いかたをまちがえると、自分で考える力が育たなくなってしまうこともあります。
この記事では、ChatGPTを使って宿題を手伝ってもらってもいいのか、気を付けたいことやルールなどを子どもと一緒に親子で考えていきたいと思います。
ChatGPTってなに?
ChatGPTは、人の言葉を読んで、まるで会話をするように答えてくれるAI(人工知能)です。AIとは、人間のように考えたり学んだりできるコンピューターのことです。たとえば、「この言葉の意味を教えて」とたずねたり、「作文のアイデアをください」とお願いしたりすると、やさしく答えてくれます。
まるで、おうちのお兄さん、お姉さんのような存在ですね。楽しく学べるパートナーとして、とても人気があります。
ChatGPTのアカウント登録には13さい以上という決まりがあって、18さい未満はおうちの人の同意が必要です。
宿題にAIをつかうと何ができるの?
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わからない言葉の意味をおしえてくれる
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作文のヒントや、考えをまとめるのを手伝ってくれる
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算数のとき、考え方をわかりやすく説明してくれる
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調べたいことを、みじかくまとめてくれる
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英語や理科のことも、かんたんな言葉で教えてくれる
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字の間違いのチェック
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宿題の丸つけをしてもらう
こうした使い方をすれば、勉強がもっと楽しくなり、「やってみよう!」と思える力がわいてきます。
ChatGPTに宿題を手伝ってもらってもいいの?
「AIに宿題を手伝ってもらっていいのかな?」 そんなふうに思ったことはありませんか?
AIはとっても便利ですが、全部まかせてしまうと、自分で考えるチャンスがなくなってしまいます。だから、どこまで手伝ってもらうかを、親子でいっしょに話してみましょう。
たとえば、「まず自分でがんばってみて、どうしても分からなかったらAIに聞く」というルールにすると、安心して使えます。
こんな使い方には気をつけて!
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答えをそのままうつすだけ
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考える前にすぐAIに聞いてしまう
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宿題の目的(考える力をのばす)を忘れてしまう
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友達と答えをくらべて、勉強の意味を見うしなう
AIを使うのは悪いことではありません。でも、「どう使うか」がとても大切です。
おうちでのルールをきめてみよう
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まずは自分で考えてみる
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AIの答えをそのまま使わないで、自分の言葉にする
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AIを使って、どんなことが分かったかを家の人に話す
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分からないときだけ使う
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AIの答えがほんとうに正しいか、いっしょに考える
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週に何回まで使うか、回数を決めてみる
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大人といっしょに使う
こういったルールを一緒に考えると、子どもも安心してAIを使えますね。
ChatGPTを使った宿題のやり方
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ChatGPTを開きます(https://chat.openai.com)
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聞きたいことを入れます(たとえば:「友達について作文を書きたい。ヒントをください」)
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AIの答えを読んで、自分で考えて書きます
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できたら家の人に見てもらって、いっしょにチェックします
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分からないことがあったら、もう一度聞いてみましょう
こうやってすこしずつ進めていくと、宿題の内容もしっかり分かるようになります。
AIを使って勉強するときのコツ
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答えだけでなく、「どうしてそうなるのか」を聞いてみよう
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「なぜ?どうして?」と、自分でも考えてみよう
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AIと自分の考えをくらべてみよう
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答えがまちがっていないか、自分でも確認しよう
AIはとても頭がいいけれど、考える練習は自分でしないと身につきません。大事なのは、AIに全部やってもらうのではなく、自分で考える力をのばすことです。
まとめ 親子でいっしょに、AIと楽しく勉強しよう!
AIは、正しく使えば、とても強い味方になります。ChatGPTを使って宿題をするときも、「どうやって勉強するか」を、親子でいっしょに話し合うことが大切です。
AIの使い方が上手になるまでは親がとなりで見守ることも大切です。
「AIにやってもらう」のではなく、「AIといっしょに学ぶ」ことをめざして、楽しくAIとつきあっていきましょう。
これから先、子どもがまちがった使い方をしないように、自分で考えることの大事さを話し合いながら、いっしょにルールを考えて、宿題の時間がたのしく、学びのあるものになるように工夫していけるといいですね。
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